これは何の投稿なのか
これは、女優の浜辺美波さんが2020年8月に公式Instagram(@minami_hamabe.official)に上げたIGTV動画です。困ったような、何かに照れているような、いろいろな表情がくるくると移り変わっていく一本で、作品のなかでカメラに収まっているときとは少し違う空気が流れているように、私には見えました。浜辺さんは石川県出身の2000年8月29日生まれ。この投稿のあった2020年8月は、ちょうど19歳から20歳へ変わる節目のころで、その時期感も込みで、なんだか印象に残ってしまった動画です。
素に近い一面が見られた気がした、という話
浜辺さんといえば、2011年の第7回『東宝シンデレラ』でニュージェネレーション賞を受けて芸能界に入り、2017年の映画『君の膵臓をたべたい』が大ヒットして広く知られるようになった人、という認識が私にはあります。ドラマ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のめんま役や朝ドラ『まれ』、『咲-Saki-』、映画『センセイ君主』『賭ケグルイ』『屍人荘の殺人』。この投稿と同じ2020年には『思い、思われ、ふり、ふられ』が公開され、年末には主演作『約束のネバーランド』も控えていました。そういう「作品のなかの浜辺美波さん」をずっと観てきたぶん、このIGTVでは普段の一面を見られた気がしたんです。もっとも、実際はそれでも作っているのかもしれないんだけどね、という醒めた気持ちも正直あります。プロの方ですから、自然体に見えるその表情すら演出のうちなのかもしれない。それでも、私には素に近い一面のように映りました。
誰に観てほしいか
これは正直な気持ちとして書くのですが、日々の暮らしのなかで、ふと癒されたくなっている人に観てほしいなと思いました。女性的なやわらかい雰囲気に触れたい、そういう気分のときってありますよね。気の利いた言葉があるわけでも、何かが起きるわけでもない動画なのに、表情がゆるんだり困ったりするのを眺めているだけで、こちらの肩の力もほどけていく。そんな種類の心地よさがある一本でした。下品な意味ではなく、ただ単純に、やわらかいものに触れて少し回復したい夜に向いていると感じます。
いち人として、少し身近に
結局のところ、この動画を観て私がいちばん強く感じたのは、いち人(ひとりの人間)として浜辺美波さんを感じられた、ということでした。スクリーンの向こうの遠い存在だと思っていた人が、表情の機微を通して、少し身近に感じられた。作品のなかの役でも、雑誌のなかの完成された姿でもなく、その場でふっと出た顔がそこにある。あくまで私個人がそう感じただけで、断定はできません。でも、遠かった人がほんの少し近づいて見えた、その感覚そのものが、この短い投稿の価値だったように思います。
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